特定非営利活動法人アシャンテママ

さやかさんのブログが更新されました。

 

日本のNPO法人アシャンテママ設立致しました。

 
特定非営利活動法人アシャンテママ



9年前、29歳のさやかさんは「日本で過ごした子供の頃とは比べものにならない、過酷な人生を送っている女性や子供たちに、ほっとできる気持ちと場所を」という思いから、モザンビークで現地NPO《アシャンテママ》を立ち上げました。

 

貯蓄がなくなり運営ができなくなることを心配し、富裕層の子供たちが通う学校で英語を教えるアルバイトをして、生活費を最低限にまで削って過ごしていましたが、2012年に医療学校に通うようになってからは、唯一の収入源であるアルバイトもできなくなりました。

 

そんなさやかさんを心配して、2013年7月に立ち上げたのが私、河田が代表をさせていただいている《さやかさんを応援する会》です。そして《さやかさん応援募金》という口座を作り実質的な支援活動をスタートさせました

 

この口座には皆様からたくさんのご寄付をいただきました。今もさやかさんがアシャンテママの活動を続けることができているのは、皆様からのご支援があったからだと感謝しています。

 

ありがとうございました。

 

2016年2月、さやかさんが二度目の帰国をした際に《アシャンテママ日本支部》口座を新たに作成しました。これをメインの口座として、こちらへのご寄付の全額をアシャンテママの運営費として活用させていただくことになりました。

 

また《さやかさん応援募金》口座へのご寄付については、半分を運営費、半分をさやかさんの安全・健康・研修などに使わせていただくことにしました。(さやかさんの結婚後、2017年からは振込欄に「さやかさんへ」と記載されているもの以外は全額運営費にしています。)

 

さやかさんは「皆様のご寄付に支えられて活動を続けられている」といつも感謝して、ずっと無給で働いてきました。そのため「自分宛にいただいたお金は、アシャンテママの活動費がなくなったら使わせてもらいます」と頑なでした。しかし、そのお金があったからこそ、モザンビークが内戦状態になったときや、出産のための移動費もまかなえたのだと思います。

 

本当にありがとうございました


ずっと独りで過ごしてきたさやかさんですが、今では家族を持つことができ、子育てをしながらアシャンテママの活動を続けています。そんなさやかさんが、これからはより効率的に活動と生活ができることを願って、このたび日本においてNPO設立に至りました。アシャンテママの運営を法人としてサポートすることで、さやかさんの負担が減るだろうとホッとしています。

 

私と応援会メンバーの武藤さんもNPOのスタッフになっていますが、応援会だからこそ出来るサポートもあると思います。そのため《さやかさんを応援する会》は、今後もできる限り継続していこうと考えています。そして応援会にいただいたご寄付は、NPOを通してアシャンテママの活動のために使わせていただきます。これからも一緒に応援していただけると嬉しいです。

 特定非営利活動法人アシャンテママ

 

ここからは、応援会ホームページ(2017年新設)の《さやかさんの活動》を見ながら、さやかさんのこれまでの人生を、私の目線で振り返ってみたいと思います。


2006年
御前崎でご近所にお住まいのさやかさんのお父さんから、「外国に行っている娘が mixi日記をやっている」と教えてもらったのが、私がさやかさんを知るきっかけでした。ヨーロッパを旅していたさやかさんは、とても生き生きとしていて楽しそうで、「今はこんな時代なんだ」とバックパッカーの旅行記を羨ましくも思いました。※さやかさんの mixi日記は、さやかさんのブログに引き継がれています。

 

エチオピアの施設でボランティアをしている日記を読んだときは、「もし自分の娘がこんな毎日を過ごしていたら心配でたまらない!」と、会ったこともないのに母親目線でハラハラし、「早くアフリカを出て安全な日本に戻って、仕事に生きがいを感じたり、家族や友達と笑いあったり、おいしいものを食べたり、恋をしたりして、人のためじゃなく自分自身の幸せを求めて欲しい」と思いました。


2007年
モザンビークの首都から2000キロも離れたリシンガで、乗るはずの列車が一週間も来なくて、食事を求めて歩いた町でさやかさんが目にしたのは、内戦が終わったばかりで傷付き続けた女性たち、舗装されていない道を朝早くから水を求めてさまようボロボロの服を着た裸足の子たちで、さやかさんは人生について考えたようです。


2008年
さやかさんはアフリカを巡るバックパッカーの旅を続けます。「この旅が終わったら、アメリカ大陸に移動するのだろう」と私は希望を込めて思っていました。


この頃だったと思います。お父さんから「娘がデジカメを盗まれた。データが無くなってしまうのを防ぐために、WEBに保存する方法を教えて欲しい」と訊ねられたのをきっかけに、さやかさんと直接メールのやり取りをするようになりました。まだ LINE も Skype もないメガバイトの時代だったので、たくさんの写真を保存するために Yahoo!ボックス(ネット上に保管できるスペース)をいくつも作りました。


2009年
リシンガに戻ったさやかさんは、現地で活動するために家まで借りてしまいました。そして、外国人だからと石を投げられることもあり、襲われるかもしれない恐怖や、夜中のピストルの音に怯える毎日の中、仲間だと思った人に裏切られたこともありました。


そんな話を聞くたびに「さやかさんが日本に帰るチャンスで、アフリカから離れることが最善だ!」と思いました。それなのに、さやかさんがリシンガに残り頑張り続けることを選択した時は、正直なところ残念に思いました。でもそれは「彼女のことを思っているようで本当は私が辛い」という、自分自身のエゴだったと思います。


当時のさやかさんは「無事に朝を迎えることができただけでも幸せ」と感じながら、日々活動を続けていました。「誰かに依頼されたわけではない、すべて自己責任です」、「とても親不孝をしていると思います」、「殺されてブッシュに捨てられるのかもしれないけれど、遺体を日本に運ぶ事など考えずに現地に埋葬してもらいます」と言っていました。


私はさやかさんが、そこまでの覚悟を持って現地にとどまっていることを知り、「お金が尽きるか、ひどく傷つくか、志を果たすまでは日本に戻ることはないのかもしれないな」と考えるようになりました。そして彼女を応援することにしました。


2011年
さやかさんの mixi日記をまとめた著書《なんにもないけどやってみた》が、岩波ジュニア新書より出版されました。


2012年
読売テレビ《グッと!地球便》に出演、そしてモザンビーク国立医療技術士学校に入学しました。エチオピアにいる時から考えてきた、「医療に携わる仕事をしたい」という夢を叶える喜ばしい行動だけれど、医療学校の課題は想像以上に厳しく、お米や牛乳さえも贅沢だと節約していたさやかさんが、勉強のために睡眠時間まで削るようになりました。

 

2013年
テレビ東京《海を越えた家族愛》に出演。それを見たさやかさんの母校「池新田高校」の同窓生が、同窓会としても支援しようと《さやかさんを応援する会》を立ち上げ、活動費のみならず生活費をも支援したいと考え、募金活動などを開始しました。当時は、富裕層の子供に英語を教えるアルバイトも辞め生活はギリギリでした。


2014年
モザンビーク医療技術師国家試験にトップの成績で合格し、約9年ぶりに日本へ里帰りしてくれました。さやかさんと一緒に公民館や地元の学校の講演会にも行きましたが、はじめて会ったさやかさんは、想像していた逞しさはなく、優しくておとなしい女性だったので、「アフリカで活動するパワーがどこにあるのだろう?」と驚きました。


2015年
金の星社《ひとりではじめたアフリカボランティア》が出版され、社会貢献支援財団の《社会貢献者表彰》受賞で2度目の一時帰国をしました。さやかさんは「表彰式に両親を招待して少しは親孝行できたのかもしれない!」と喜んでいました。


2016年
地元で応援してくださる野中さんとアトムさんのご協力により、日本で購入したワゴン車《リツアン号》を現地で受け取ることができ、危険な場所でも安心して移動できるようになりました。さらにオランダからサポートに来てくれた男性と結婚し、ずっと誰かのためだけに生きていたさやかさんが、自分の生活も大事にしてくれるようになったことは、とても嬉しかったです。


2017年
出産のためスペインに移動し女の子が生まれ3人家族になりました。

 

2018年
初めて赤ちゃんを連れて里帰りし、日本でNPOを設立することもできました。

 

現在はスペインで子育てをしながら、毎日現地のスタッフと連絡を取り合い、活動費の管理をし、NPOに関する準備にも追われて、日々やらなくてはいけないことがたくさんあります。また現地と離れているために気をもむことも多く、「さやかさんは毎日忙しくて心が休まるときがないなぁ」と心配しながらも、私は彼女を応援しつつ見守っています。

 

今後もビザの継続申請と、現地の様子を自分の目で確かめたいという責任感もあり、少なくとも半年に一度は現地に赴く必要がありますが、さやかさんには体力の衰えなども加味しながら、できるだけ安定した生活を送ってほしいと願っています。

 


長文になってしまいましたがお読みいただきありがとうございます。

 

さやかさんを応援する会  河田広美


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